生藤山〜陣馬山はヤマザクラとスミレの花盛り!

  • 2014.04.28 Monday
  • 23:00
こんばんは 森林インストラクター岳です。

4月24日(木)は快晴、無風 春真っ盛りの生藤山へ行ってきました。



ちょろちょろと流れる、甘草水の味見をし、途中ヤマザクラが咲く見晴らし台から、対岸の遥か遠くに陣馬山を見て、
今日はあそこまで行くのだなぁと確認しました。
11:00  ヤマザクラの下で早お昼にいたしました。

まずはスミレの種類をご紹介いたしましょう♪

ノジスミレ
石楯尾神社からの登山口の空き地に咲いていました。

コスミレ

コスミレ
登山道を登りだしてまもなく見られ、佐野川峠手前まで見られた。
葉は長めのハート型、表面には毛が生えている。

ケマルバスミレ
こちらも葉の表面に毛がある

エイザンスミレ

タチツボスミレ
花びらが円く,葉が内側に巻いていて、普通のタチツボスミレと違う感じがしたのだが…

アケボノスミレ
この時期、笹尾根の稜線に一番多いスミレ 
ピンクの花が美しく、花期にはまだ葉が出ていないか、内側に巻いた葉をつけているのが特徴です。

反対側から登ってきた方が言っていましたが…
その先にアケボノスミレの盗掘跡があったそうです。
花はそこにあってこそ美しい。
次世代の登山者のためにも、美しい花の山を大切にいたしましょう!
皆が笑顔で登れる山にしたいものです。

ナガバノスミレサイシン
陣馬山の裏道に多かったのがこのスミレでした。花が大きく、葉が長いのが特徴。

ナガバノアケボノスミレ
そしてその両種の特徴を現しているのが、このスミレでした。
ナガバノスミレサイシン×アケボノスミレ 

春は確かに始まっています。
イヌブナの新緑

ミズナラのどんぐりの芽生え

コナラのどんぐりの芽生え

アカヤシオ
知らないうちに撮影しておりました。

ミツバツツジだと思っていたのに… これはどう見てもアカヤシオ(ツツジ)です。
ツツジに薄紫のものとピンクのものが混じっていたので、撮影しておいたのですが…
ピンクに染まる両神山頂を思い出しました。
花の時期はまだ葉が出ていません。

ミツバツツジ
日影に群生していました。だいぶ違う形ですよね。

茅丸1,019m
今日一番高いところです。 皆さん余裕ですね♪(^-^)

山の神
くぬぎの巨木です。 山の神が「どうぞ杖をお使いください」と言っていました。


和田峠のヤマザクラ
3:30pm着 今日はなかなかいいペースですよ。 
陣馬山頂上は4:00pmでした。

おつかれさま♪

頂上にはピンクや白のヤマザクラ、シダレザクラ、最後のソメイヨシノが咲いています。
今日まで待っていてくれたのですね〜。

ボクは、トイレに立ち寄る皆さんより一足先に富士見茶屋を目指しました。
昨年秋に陣馬の湯、陣渓園をご紹介いただいたご主人を訪ねて。
名物のけんちん汁とビールで乾杯したかったのです。


実はちょっと気持ちよくなっていますニコッ

陣馬山の茶屋は4:00pmに閉店で、頂上には僕ら以外のお客さんがいない平日は、もう閉店準備が進んでいて、
けんちん汁は食べられなかったのですが…

今日の成功を祝して、ひとり缶ビールで乾杯いたしました♪ニコッ
なんと菜の花のおひたしをサービスで戴きましたゆう★
(皆さんはこの後の下りのために、遠慮されていましたが…)

さて本日2回目のコーヒータイム♪ ここまできたらのんびりしましょうよ(^-^)V

だって陣馬高原下のバスは毎時25分発、ここから1時間20分かかります。
つまり 5時に下山開始なのですから…

下りは裏道から まだ見ぬサクラスミレ、ヒゴスミレ、ゲンジスミレを見つけたいと思います。

ニリンソウ
まだ咲き始めのようでした。

シロバナエンレイソウ

ムラサキケマン


これ何だと思いますか〜?

フタバアオイの花でした。

ヤマブキ

百花繚乱だけでなく、
夏鳥のさえずりも沢山でした。
まずはウグイスの美声。
ヤマザクラの蜜を吸いに メジロの「チョウベイ、チュウベイ、チョウチュウベイ♪」
遠くの峰からポーポー、ポーポーとツツドリ
ツツピンツツピン♪ とヒガラ
ニイニイ とヤマガラ
シシシシ… 虫の音のような ヤブサメ
高音の金属音は キクイタダキ
フィフィフィフィ… と連続して ルリビタキ
口笛の様な 綺麗な音で キビタキ
キヨコキヨコキヨコキヨコ と聞こえる クロツグミ
ギーッ とコゲラ などなど
午前中のまだ涼しい時間や、夕方日が傾いてくると鳴き出すのです。

「今日はおつかれさま手 また会おうね♪」と言ってるのでしょうか。

結局、残り3つのスミレは見られずでしたが(宿題ですね)…


いい一日でした♪


さてそれでは。。。
夏前の山の準備に参加いたしませんか?
6月に 雲取山へ登ります。
雲取山荘 1泊2日、 岳の自然観察トレッキングで初めての合宿山行です。
どっぷり山の自然に浸かりましょう!

5月31日・6月1日(土・日) JR奥多摩駅7:50集合 8:35発のバスで出発します。⇒鴨沢9:10着
 帰りは三峰神社から15:45発のバスに乗ります。⇒西武秩父駅17:00解散予定。
 つまり東京都から埼玉県へ抜ける縦走です。 ちょうどアズマシャクナゲが見ごろを迎えます。
 山地性のスミレ、キバナノコマノツメやイワウチワ、イワカガミなども見られることでしょう。
 ルリビタキ、コマドリなど夏鳥も待ってます♪
 雲取山頂からの朝日を拝めたら、最高です!!
 東京都で1番高いところ、日本百名山に登りませんか (^-^)V ご参加お待ちしていまーす♪ 中級コース
 参加費7,000円 (別途 宿泊費7,500円、昼食弁当1,000円、バス代1,510円、電車賃がかかります。)
 募集人数10名(最少開催人数5名)

 日程の合わない方には。。。
同様に 6月28日・29日(土・日) Foxfire自然観察トレッキング・雲取山 も開催します。
 行程は全く同じです。 6月は雲取三昧と行きましょう。
 参加費16,000円 (別途 バス代、電車賃がかかります。)
 ※お申し込みは、Foxfireネイチャーツアー http://www.travelspecialist.jp/foxfire/へ直接お申し込みください。 
 募集人数20名(最少開催人数12名)  岳以外にFoxfireスタッフ2人も同行いたします。
 こちらは締め切り日が早いので、早めにご予約くださいね
手ヤッタv













 

5月4日(みどりの日)は東京都の水道水源林を訪ねましょう!

  • 2014.04.27 Sunday
  • 01:11
こんばんは 森林インストラクター 岳(タケ)です。

東京の水道水源林って、ご存知ですか?

そこは多摩川と相模川の水源の村、山梨県小菅村。

全く人の手の加わっていない原始の森があります。

樹齢200〜300年のブナの巨樹


沢山のヤドリギが付いたブナの巨樹


今回一緒に旅してくれた友人達 4月20日(日)

松姫峠でバスを降りたのは、僕ら3人以外は、男性4人のみ。登山口もわからぬまま、
トイレ休憩、体操をしてスタート。 満員だったバスのお客は鶴峠でほとんどが降りてしまった。
奈良倉山のカタクリを見に行ったのだろう。
辺りは雪景色、なんとも心細い感じ。


キブシのシャンデリアだ。


地面の踏み跡を頼りに出発ーっ!

なかなか見られない珍しい針葉樹を発見!
トウヒ

トウヒの樹皮


さてこの巨樹は…

大トチの樹  大きな洞は中に入ることが出来る大きさです。

幹周り7.25m 推定樹齢600年といわれている大トチの樹 

ミズナラの巨樹


雨が降ってきて、落葉広葉樹の森はまだ葉が出ていないため雨宿りできるところがなく、
僕らは2,3本集ったヒノキの下で、かろうじて雨をしのぎながら昼食を食べた。

大マテイ山に到着
缶ビールで乾杯ーっ!! 温度計の気温はマイナスを指していた。

オオシラビソ
頂上付近はシラビソ、オオシラビソ、コメツガなどの亜高山針葉樹林だった。


ニリンソウもスミレも葉のみ。春はまだ先の様だ。
唯一咲いていたのはイワウチワのみ。


おつかれさまでした 小菅の湯でカンパーイ!! いいお湯でした温泉マークニコッ
小菅の湯でのんびりしたかったので、17:23発、小菅村営の最終バスに乗り(なんと100円)、奥多摩駅行きの西東京バスに
乗り継いで、奥多摩駅へ、帰路につきました。

いよいよ本番は。。。

どんな花が咲いているでしょうか?
巨樹の森の新緑は?
鳥たちのさえずりは?
さてどんな発見があるでしょうか、とても楽しみです。
5月4日(みどりの日) 松姫峠〜小菅の湯 巨樹の森を縦走します。 初級コース
午前750分、JR上野原駅集合。 ブナやミズナラ、トチノキの巨樹の森。
東京都の水道水源林、小菅村は多摩川と相模川の現流の村です。
8:30発、富士急山梨バスに乗り、終点の松姫峠10:13下車
。 バスに1時間40分乗りますが、臨時バスが用意されていて
全員座れますのでご安心を。バスの交通費は往復2,500円。 春と秋の期間限定です!
帰りは、小菅の湯16:30発⇒JR上野原駅17:50着予定。
初級向きで4時間歩きます。 小菅の湯
温泉マーク(520円)に立ち寄る予定です。
参加費4,000円/当日お支払。 参加者10名募集(最少開催人数5名)。 お早めにご連絡ください♪(^‐^)


それからかつてテントを背負って縦走したことのある、小金沢連峰へ。
南端の滝子山は、自然林と大小の滝が連続してボクの大好きな山。
滝子山の北の尾根に湯ノ沢峠があり、お花畑が有名です。
春の花を見に行きたいと思います。
5月8日に下見に行ってきますので、またご報告いたします。


5月15日(木) 湯ノ沢峠〜ハマイバ丸〜小金沢連峰南部を縦走します。 中級コース
午前840分、JR甲斐大和駅集合。 お花畑で有名な湯ノ沢峠で撮影し、標高1600m〜1700m小金沢連峰南部を富士山を見ながら
南下する気持ちの良いコースです。
やまと天目山温泉(高アルカリ性温泉PH10.3)に立ち寄る予定です。
健脚向きで6時間歩きますので、中級。 けして危ないコースではありません。
9:00発、栄和交通タクシーで15分(3,000円を人数で割ります)、湯ノ沢登山道入口へ。  
帰りは、やまと天目山温泉⇒JR甲斐大和駅 18:00解散予定。 
参加費4,000円/当日お支払。 
参加者10名募集(最少開催人数5名)。




 

4月10日(木) 高尾の春は花盛り

  • 2014.04.15 Tuesday
  • 23:23
 こんばんは 森林インストラクター岳です 

今日は日本晴れ、気温も高く20℃を越えました。 春うらら
最高の高尾山日和です。


木陰に入ると涼しい
小下沢の椿の路

4月10日、奥高尾山稜で、48種類の花たちを見てきました。
その一部をご紹介しましょう♪

それからアオダイショウやカナヘビなどが日向ぼっこしていたり、
ルリシジミ、スギタニルリシジミ、アカタテハ、テングチョウなどが舞っていたり、
渓流沿いではミソサザイが、尾を振りながら鳴く、かわいい姿を披露してくれました。
そしてウグイスの美声を今回初めて聞きました。

参加して頂いた皆様




それではボクの一番好きな、スプリングエフェメラルヒーローをご紹介いたしましょう♪


ヤマエンゴサク ケシ科 です。

小魚の様な、龍の様な
不思議な生き物でしょう? 色もみずいろ〜むらさき〜ピンク、透明感があります。
魅力的なのです。

ウルトラセブンのイカルス星人か?
葉も美しいきみどり フレッシュ!

この葉は違うようですね、アズマイチゲの葉かな?



次はスミレ三昧といきましょう!

ナガバノスミレサイシン

中でも大型の花を咲かせるスミレ 影信山の登山道に今一番多いスミレでした。

紫色で花びらが反り返っているもの


シロバナも美しいですね。

葉が長く、鋸歯が鋭い。
葉には瑞々しいツヤがあります。
花びらの上弁はウサギの耳の様で大きく立ち上がっています。 以上がナガバノスミレサイシンです。

次ぎに存在感のあったスミレは、エイザンスミレでした
ピンクがかわいらしい♪


こちらは葉っぱの形が特徴です。5裂しています。

シロバナの個体
花びらも 丸っぽいです。 エイザンスミレ


まだ少なかったヒナスミレ
葉っぱの基部が深く湾入しているのが特徴、二等辺三角形の葉です。ピンクの花がかわいい
葉裏や茎は赤紫色です。 距は太く短い、大人気のスミレです。

タカオスミレ
高尾の名がついたスミレ。 立ち上がる大型株のスミレ。黒紫の葉と白い花でひときわ存在感があります。
花弁に紫色のすじがはっきり見えます。

ケマルバスミレ
まるで三色スミレのように花びらが丸いのが特徴、白花。
葉には沢山の毛がはえている。

オカスミレ
紫色の濃いスミレ、アカネスミレ。葉や花柄が無毛の一型をオカスミレといいます。


シロバナのタチツボスミレが群生していました。

どうやって撮っているのか... と申しますとちゅん

ザックをほっぽり出して、溝にはまっています。
こりゃあなんともナサケナイ… (mocchiiさんありがとうございました)


タチツボスミレの托葉
タチツボスミレの仲間は、地上茎があり、葉柄の付け根にギザギザの托葉があります。

アオイスミレ
葉がだいぶ育ったもの。花が終わると葉が大きく育ち光合成を行い、
せっせと栄養分を地下茎に蓄えます。
高尾では一番早く咲くスミレ、タチツボスミレも早いですが… 
こちらの花はそろそろ終わりです。
葉が葵に似ているからアオイスミレと名づけられました。

フタバアオイ
こちらが本家本元の葵です。徳川家のご紋はこのフタバアオイの葉を3つ並べてありますが、
実際には二葉です。三つ又になったところに花がついています。


ピンボケですが、おにぎり型の花です。フタバアオイ

もう一つスプリングエフェメラルヒーローたちをご紹介します♪
ネコノメソウの仲間です。



ヨゴレネコノメ
レモンイエローが美しい花 もう汚れてはいませんよね。
冬の間は確かに汚れていますが… (下の写真は3月20日)

同じ花とは思えない変身ぶりです。


ツルネコノメ
滝の水しぶきがかかる所に生育します。 黄緑色が美しい

ヤマネコノメ
果実(緑色の楕円の部分)が割れると黒い種子が見えるようになる。
コレがネコの目の様に見えることからネコノメソウ。 ユキノシタ科


ニリンソウ
やっと二輪そろいました。 下の花はだいぶ遅れて咲きますから…
ニリンソウ
こちらはめしべが受粉したもの、結実します。 キンポウゲ科


ユリワサビ
葉をつまんでみるとかすかにワサビの香りが… 十字花 アブラナ科


アオキの実も真っ赤で美味しそうですが…
苦いです!

カントウミヤマカタバミ
クローバーの仲間です。カタバミ科

シュンラン
日の当たる乾燥した斜面が好きです。 コナラの林

ヤマルリソウ
毛むくじゃらの葉が面白いですよね、北方系か? 花期は長い。ムラサキ科


キブシの雄花
雄しべの色で、黄色に見えます

キブシの雌花
雄しべが育っていない。 めしべの色で、黄緑色に見えます。


ソメイヨシノ
対岸の尾根の上には、ソメイヨシノが満開です。 一丁平あたりでしょうか? (mocchiiさん撮影)


こちらはオオシマザクラではないでしょうか、葉が緑です。 (mocchiiさん撮影)

ヤマザクラ


フサザクラ
最後に。。。 
何とか間に合いました 春一番に咲くフサザクラ  折れた枝に咲いていました。  
これはがくや花びらは無い、バラ科の桜とは遠い フサザクラ科


影信山727m  僕の好きな飛行機はボーイング727でした。

さて次回の自然観察トレッキングは。。。

カツラの巨樹
4月24日(木) 生藤山〜陣馬山 笹尾根を縦走します。 中級コース
午前800分、JR上野原駅集合。 ヤマザクラとスミレ、軍刀利神社の天然記念物、カツラの巨樹。
そして落葉広葉樹林の新緑を見に行きます。8:28発、富士急山梨バスに乗り、終点の井戸(410円)で下車
。 
帰りは、陣馬山〜陣馬高原下⇒JR高尾駅。
健脚向きで6時間歩きますので、中級。 けして危ないコースではありません。
JR高尾駅 18:00頃解散予定。 参加費4,000円/当日お支払。

募集人数10名(最少開催人数5名)

それからちょっと先ではありますが…
三頭山避難小屋前

ツガの巨樹

三頭山頂西峰にて
5月24日(土) Foxfire自然観察トレッキング・三頭山 奥多摩三山の最高峰、三頭山1531mに登ります。 初級コース
午前7時40分、JR武蔵五日市駅集合。 ブナやモミジの新緑が最も美しい季節。夏鳥のさえずりも楽しみです♪
都民の森〜三頭山〜槇寄山〜数馬の湯
温泉マークまで縦走します。 元気なFoxfireスタッフも同行しますゆう★
8:22発、都民の森行きバスに乗ります。初級向きで5時間歩きます。 数馬の湯に立ち寄る予定です。
帰りは、数馬の湯からバス17:32発⇒武蔵五日市 18:30解散予定。
参加費4,000円/Foxfireネイチャーツアー http://www.travelspecialist.jp/foxfire/
へ直接お申し込みください。
募集人数15名(最少開催人数10名) こちらは締め切り日が早いので、早めにご予約くださいね
手ヤッタv
























 

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