高尾山自然観察トレッキング3/20開催しました!

  • 2012.03.23 Friday
  • 00:19


こんばんは 森林インストラクター岳です(^-^)

今日は日本晴れ! 京王線から富士山が良く見えました。

第1回高尾山自然観察トレッキングは、15名で開催いたしました。
もみじ台にて
皆さんいい笑顔ですね〜(^-^)V 


10:00の日影沢は冷ーっと寒く、春1番スプリングエフェメラルたちが、やっと起き出したもよう。

ハナネコノメ

アズマイチゲ

他にコチャルメルソウ、キクザキイチゲ、ユリワサビ、アオイスミレが咲き出したばかり、まだ数はすくなかったです。

カツラ、フサザクラ、アブラチャン、ダンコウバイなど樹の花はまだ咲いていませんでした。紅梅、白梅が咲き出していました。

キャンプ場で早お昼を済ませた後、いろはの森を登りました。

入り口のヒマラヤスギ(植林)と並んだグーとパー… (さて何でしょう?)3種類の針葉樹、葉のつき方を比較しました。

グー はスギ。 もこもこもこと、葉が集まり、枝先に丸く付けます。
パー はヒノキ。 葉を平に広げます。よくお頭付きのタイの下に敷いてありますよね。

それではチョキは? 高尾山の優先種のモミ。 若葉の葉先が2つに割れています。

それじゃあ、先が割れていなくて、尖がっていて触ると痛い葉は? カヤ
そして カヤに似ているけど、触っても痛くない葉は? イヌガヤ

ケヤキの大木に始まり、特徴的な樹皮のハリギリミズキシラキカラスザンショウ
尾根上がると、カヤにモミジ(たしか?)がハグしているのを見て、Sさんが思わずハグ。

葉脈の数の違いと、やわらかく毛が生えた葉のイヌブナ、ぱりっと硬い葉のブナ。樹皮の違いや幼樹やひこばえの有無などを比較しました。 これも近くに並んで生えている高尾山ならでは。

混雑している高尾山頂を巻いて、江川スギを見ながら、もみじ台へ。暖かい午後は、霞がかかってしまって富士山は見えませんでしたが、皆で記念撮影(それが先ほどの写真、磯山さん(撮影)ありがとうございました)。

3時に下山スタート。やはり頂上を巻いて南斜面、日差しの暖かいヒノキの林を歩きます。

そして今回は、暖温帯常緑広葉樹林で緑豊かな稲荷山コースを下山します。

このコースの特徴といえば… 「かしの森」です。

半分から先に、ぎざぎざ(鋸歯)がはっきりして硬い葉のアラカシ。千葉の平野部には少ないのですが、高尾山には沢山生えています。

葉は波打っていて細めで小さく、鋸歯が鋭く、裏がろう物質で白い、ウラジロガシ

細めで、平滑。ここではタブノキカゴノキの葉と間違えそうなシラカシ。鋸歯があるものと無いもの、変異の幅がとても大きいようです。千葉の平野部に最も普通のカシです。

上を見上げると大きな葉っぱ、柄が長く全縁(鋸歯が無い)のアカガシの葉。大木に育ち、樹皮が汚いのが見分けるポイント。

そして今回初めて見つけたのが、ツクバネガシ。アカガシの葉ににて肉厚でテカリがあり、葉は長細く、柄が短い。ほぼ全縁のように見えるが、先端に鋸歯のあるものがある。
衝く羽根のように葉が集まって付いている。  これだ→   おもて:ツクバネガシ


うら:ツクバネガシ 
 今回はそんなカシの森を楽しんだツアーとなりました。


※おかげさまで今回も、皆様の温かいご支援のおかげで無事終了することができました。
お預かりした東日本復興支援チャリティ募金は15,000円となり、日本赤十字社を通して被災地へお贈りいたしました。



次回は4月1日(日) 小下沢の春。

 梅林やスミレ類、ジロボウエンゴサク、ヤマルリソウなどのお花畑を見に行きましょう!
そして自然林の豊かな影信山727mヘ登り、アブラチャン、フサザクラなど樹の花、春の芽吹きを探しましょう! 心と体をリフレッシュするにはちょうど良いトレッキングコースです。 

241日(日)
集合時間・場所:午前910分、JR(京王線)高尾駅北口を出たところ
  9:32発の小仏行バスで出発します(大下で下車、バス代220円)
参加費3,000(うち東日本大震災復興支援寄付金1,000)当日お支払ください。
お申し込み・問い合わせ 森林インストラクター東日本復興支援イベント事務局 永田岳夫 080−3005−1874/nt121212@white.plala.or.jp まで。

それからもう一つ、4月15日(日)は筑波山へ行きます。
Foxfire自然観察トレッキング・筑波山
こちらにもご参加しませんか?お問い合わせは下記までお願いいたします。
http://www.troutandking.com/foxfire/120415t_tsukuba.html

痛ーっ!脚をケガしちゃったあ〜??

  • 2012.03.15 Thursday
  • 01:43
 痛そーっ!でごめんなさい。
こんばんは 森林インストラクター岳です。
今日は変なスタートで失礼しますが… さてこれな〜んだ(^-^)

実はひざ小僧ではありません、シラキの樹皮です。

それではコレは?
耳… ではなくてモミ
の気根というか根でしょう。

チューッ! 照れるなあ〜っ。
モミくんが、モミジの彼女にKiss されてます。

シュワッチ!
ウルトラマン
の顔のは… クロモジの葉芽と花芽

百目妖怪
カラスザンショウ

さてこの迷彩服のコマンド部隊は?
鹿の子まだらでカゴノキ

ちょっと痛々しい感じはリョウブ

丸くはがれるケヤキ

ついでにどんどん行きましょう!
ペラペラはがれる、いい香りのする樹は?
高級材のヒノキ

似ているけど、コケがつくほど湿っています。
湿った谷が大好きなスギ

ちょっと黄土色で成長が遅く、年輪が詰まった高級材
カヤ 
これだけの大木なかなかないですよ、さて碁盤が何枚採れるでしょう?

反対に成長が早く、大木に育つが折れやすいのは?
モミ
高尾山の優先種、東京都が産地です。実は環境の変化に弱く、自然度の高いところでしか生育できないんだそうです。

さてまだまだ行きましょう!
網タイツ… といえば?
ハリギリ
これはもう巨木過ぎて、ちょっと網タイツの感じではなくなっていますが…

これはどうでしょう?
ミズキ
庭園にある偽木のようでしょ?セメントで作られた。明治神宮や新宿御苑にありますよね、アレ(偽木)に似てません?

こんなのもありましたよ。
イヌブナ
黒ブナとも言われますが、ホワイトタイガーみたいですよね。イヌブナの樹皮って。

ついでにこれは?
コウヤボウキ
高野山で使われた箒のこと。高野山ではタケなど商品価値のあるものは人の煩悩のもとになるとして、栽培を禁止したため、竹箒の代わりにこの幹や枝を束ねてほうきを作ったそうです。

そして高尾山の女神といえば…
やっぱり… 美人ブナでしょう。

これら特徴のある樹皮を持つ巨木たちは、いろはの森を上がった4号路の尾根道に高くそびえ立っています。ボクの大好きな、とても気持ちのいい空間です。

3月20日(春分の日)開催、高尾山自然観察トレッキングでは、これらの巨木たちに会いに行きましょう!

そしてもちろん!
ハナネコノメ
日影沢のスプリングエフェメラルたちもお待ちかねですよ(^-^)V
デジカメ片手に、メモ帳&ペンはお忘れなく、こうご期待!
ご参加お待ちしております。

お申し込み・お問い合わせは。。。nt121212@white.plala.or.jp 森林インストラクター岳までよろしくお願いいたします。

深山、小下沢林道コースを歩いてきました。

  • 2012.03.12 Monday
  • 03:04



 おはようございます。森林インストラクター 岳です(^-^)
お元気ですか?

寒い日が続き、春はまだ先ということで、山に行かない日々が続いていたのですが…
3月8日(木)曇り、行ってきました北高尾。

元Foxfire立川店のYさんとJR高尾駅に9:00に待ち合わせ。
9:12のバスを待っていたのですが、珍しく静かなバス乗り場。
日影で降りたのは、私たちともう1グループだけでした。
今日は4月1日開催の高尾山自然観察トレッキング、小下沢ルートを下見にやってきたのです。

日影沢に立ち寄り、ハナネコノメを見に行ってみると、2mm角くらいの白く小さいつぼみでした。
中に1,2個、赤いおしべが覗いているものがあるくらいです。

すみません、上記の写真は3月20日ころの予想写真です。
あくまでも希望的観測ですが… (^-^)

コチャルメルソウもまだ姿を現していません。

こちらも希望的観測です。あしからず

どうりでバスが空いているはずだ。
カツラの雄花も目立ちません。春はもう少し先のようです。

小下沢の梅林では紅梅が少し咲いていましたが、まだまだ静かなものでした。
渓流を左に見ながら、ヒノキ、スギの植林の中を歩いていきます。
花粉症が心配だったのですが、しっとりした空気と寒さ、今日は大丈夫そうです。

春には花でいっぱいの右斜面は、スギの落ち葉にアオキの緑、トゲトゲはアザミの若葉、スミレの小さな葉くらいで、さびしいものでした。途中渓流にハナネコノメを探しましたが見つからず、どんどん歩いて、30分でゲートに、キャンプ場には10:30過ぎに到着しました。今日はとても近く感じました。

軽くアンドーナツとお茶で休憩。
林道終点まで歩くので、まだ半分も来ていません。ここからは初めて歩く道、何が出てくるやら期待しながら、通行止めの標識が付けられたゲートを越えていきます。

高尾にこんな山深い風景があるなんて…誰にも会いません。
渓流には大きな滝が、川沿いには、冷温帯落葉広葉樹林が広がっていました。川幅が次第に細くなり、ヤマメよりもイワナが棲みそうな山岳渓流です。やがて谷を雪が被ってしまいました。川は雪の下を流れているのでしょうか?それとも雪が川の始まりなのでしょうか?

いよいよ林道終点です。ガケを上る細い道があり、尾根道に合流、関場峠に着きました。
尾根道は細く、左右切り立ったガケのよう。コナラの純林になっていました。
ちょうど12:00、お湯を沸かして、カップ麺を作り温まります。菓子パン、バナナ、コーヒーにチョコレート。1人の登山者が八王子城山方面へ歩いていきました。

大きなミズナラが1本、尾根道に立っていました。

なにやら不思議な数字と赤い紙テープ。チェーンソーの音が聞こえ、林道整備に入っているようです。赤いテープは枝の数かな?番号は切る順番だったりして… 
先へ行くと、1本テープのついた樹が玉切りになっていました。不安な気持ちになりました。
あたりはコナラばかり、立派なミズナラはあの1本だけ、残して欲しいなあ… 
標高は650mあたり、奥多摩の深山を歩いているような景色が広がります。

13:35堂所山に到着

八王子城からはるばる歩いてこられたおじさん2名と、日影沢から入ってはるばる高尾山〜影信山を歩いてこられたおじさん1名と出会い、お互いに記念撮影となりました。皆さんお元気です!

堂所山を下ると高尾山〜陣馬山への縦走路、巻き道へ出ます。
昔から人に踏まれてきた幹線道路という感じです。
影信山へ向かって歩き出します。急に寒くなってきました。ヒノキの植林で日のあたらない道は雪解けでドロドロ。そして風が通り抜けるんです。
雨が降らなくて本当に良かった。

思わず抱きつきたくなる大きな赤松

ヒノキの植林に負けて倒れているもの数本、この樹はギャップのおかげで日が当たり、
なんとか立っているようでしたが、葉は上部に少しある程度でした。

15:00影信山到着。チョコレートを食べてエネルギー補給、地図を広げ、今日のふりかえりを行いました。影信山まで5時間のロングコース。トイレがないのが最大の問題です。
4月1日の当日は、小下沢元キャンプ場広場から影信山へ登るコースをとるつもりです。
高尾の森作業小屋でトイレが借りられないかなあ?
28日の再下見の日にコースを決定しようと思います。

さて第1回目、3月20日(春分の日)の高尾山自然観察トレッキングは、午前9時10分、JR高尾駅北口集合です。9:32小仏行きバスで出発、日影で下車します。ご参加お待ちしております。
他にもこんな花たちに会えるといいですねぇ。
ヨゴレネコノメ

ニリンソウ

キクザキイチゲ

お申し込み・お問い合わせは、nt121212@white.plala.or.jp 森林インストラクター岳までお願いいたします。


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